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成分辞典

γ-リノレン酸含有オイル(ボラージオイル)とは?特徴と全成分表示での見分け方

この記事は、ドクターズコスメ『美肌道』を運営する株式会社美肌道が制作しています。

γ-リノレン酸含有オイル(ボラージオイル/ルリジサ種子油)の解説。青いルリジサの花と種子、オイルのしずくのイラスト

「γ-リノレン酸含有オイル」「ボラージオイル」「ルリジサ種子油」。クリームやオイルの成分で見かけても、同じものなのか、何の植物の油なのか、分かりにくい名前です。

この記事では、γ-リノレン酸含有オイルとは何か、ほかのオイルとの違い、全成分表示での見分け方、そして酸化しやすい性質に合わせた使い方と保管のポイントを、美容皮膚科医の私が解説します。

この記事の答え

  • γ-リノレン酸含有オイルは、γ-リノレン酸を含む植物油のこと。美肌道ではボラージオイル(表示名称:ルリジサ種子油)を配合しています
  • γ-リノレン酸は酸化しやすい脂肪酸。開封後は光と熱を避けて保管するのが基本です
  • 全成分表示では「γ-リノレン酸含有オイル」ではなく、「ルリジサ種子油」などの名称で探します

γ-リノレン酸含有オイルとは?

ズバリ、γ-リノレン酸含有オイルとは、オメガ6系の脂肪酸「γ-リノレン酸(ガンマリノレン酸)」を含む植物油のことです。美肌道では、ボラージオイル(ルリジサ種子油)を配合しています。

一般名・通称γ-リノレン酸含有オイル、ボラージオイル、ボラージ油
化粧品の表示名称ルリジサ種子油
INCI名Borago Officinalis Seed Oil【要確認1】
原料の販売名【要確認2】
配合目的の表示保湿成分【要確認3】
性状油状の液体
美肌道の配合アイテムエッセンシャルクリーム、シークレットオイル・ファースト【要確認4】

ルリジサは、地中海沿岸が原産のムラサキ科のハーブで、英名をボラージ(Borage)といいます。青い花を咲かせ、その種子から採れる油がボラージオイルです。若葉はサラダなどの食用にもされてきました。

γ-リノレン酸を多く含む植物油は限られていて、ボラージオイルはその代表的なものの一つです。

γ-リノレン酸を含むオイルにはどんな種類がある?

化粧品に使われる植物油のうち、γ-リノレン酸を含むことで知られるのは、ボラージオイルのほか、カシス(クロフサスグリ)の種子油や月見草油などです。いずれも種子から採る油で、γ-リノレン酸の含有率の目安は次のとおりです。

通称化粧品の表示名称原料の植物γ-リノレン酸の含有率(目安)
ボラージオイルルリジサ種子油ルリジサ(ムラサキ科)約18〜26%
カシスシードオイル(ブラックカラントオイル)クロフサスグリ種子油【要確認5】クロフサスグリ(スグリ科)約15〜20%
月見草油(イブニングプリムローズオイル)月見草油【要確認5】メマツヨイグサ(アカバナ科)約7〜10%
ほかの多くの植物油――ほとんど含まない

植物油は、いくつもの脂肪酸の組み合わせでできていて、その組み合わせは植物ごとに違います。含有率は、同じ植物でも品種や産地によって幅があります。また、含有率は油の組成の違いを表すもので、肌へのはたらきの大きさを示すものではありません。「γ-リノレン酸を含むオイル」とひとくくりにせず、何の植物の油かを表示名称で確かめるのが確実です。

γ-リノレン酸含有オイルの特徴は?

γ-リノレン酸(ガンマリノレン酸)を含むオイルのテクスチャーイメージ

γ-リノレン酸含有オイルは、酸化しやすい脂肪酸を含む液状のオイルで、化粧品ではうるおいを与え、肌をやわらかく保つ目的で配合されます。

  1. 酸化しやすい:γ-リノレン酸は二重結合を3つもつ不飽和脂肪酸です。二重結合の部分は反応しやすく、空気や光、熱で酸化しやすい性質があります。ボラージオイルは、もともと含む抗酸化成分も多くないため、化粧品ではトコフェロール(ビタミンE)などの酸化防止剤と組み合わせて配合されるのが一般的です。
  2. うるおいを与え、肌をやわらかく保つ:油分で肌の乾燥を防ぎ、水分と油分を補ってうるおいを保ちます。うるおいとハリを与え、乾燥による肌荒れを防ぎます。
  3. いろいろな処方に配合できる:オイルとして単体で使う処方にも、クリームや乳液の油分としても配合できます。

全成分表示でγ-リノレン酸含有オイルを見分けるには?

「γ-リノレン酸含有オイル」は成分の性質を表す呼び方で、全成分表示にはこの名前では書かれません。ボラージオイルなら「ルリジサ種子油」と表示されます。

植物油の表示名称は「植物名+採る部分+油」の形が多く、ルリジサ種子油はルリジサの種子の油、クロフサスグリ種子油はカシスの種子の油、と読み解けます。月見草油のように、植物の通称がそのまま表示名称になっているものもあります【要確認5】。海外の製品では、INCI名の「Borago Officinalis Seed Oil」で書かれていることもあります。

なお、「ボラージ」「ルリジサ」「ボリジ」は、同じ植物の呼び方の違いです。

「γ-リノレン酸とα-リノレン酸は同じ」は本当?

ズバリ、同じではありません。名前は似ていますが、γ-リノレン酸はオメガ6系(n-6系)、α-リノレン酸はオメガ3系(n-3系)に分けられる、別の脂肪酸です。

不飽和脂肪酸は、二重結合がどこにあるかで系統が分かれます。端から数えて3番目の炭素に二重結合があるものがオメガ3系、6番目にあるものがオメガ6系です。オメガ3系にはα-リノレン酸やEPA、オメガ6系にはリノール酸やγ-リノレン酸などがあります。

脂肪酸系統
α-リノレン酸オメガ3系(n-3系)
リノール酸オメガ6系(n-6系)
γ-リノレン酸オメガ6系(n-6系)

「リノレン酸」という響きだけで同じ成分だと考えず、何の油か、どの系統の脂肪酸かを確かめることが大切です。

γ-リノレン酸含有オイルはどう取り入れる?

少量を手のひらに広げ、肌をこすらずに押さえるようになじませます。開封後は光と熱を避けて保管し、早めに使い切るのが基本です。

  • 量は少なめから。手のひらで広げてから、顔全体を押さえるようになじませます。
  • 肌に触れるときは、猫を撫でるように指を浮かせ、こすらないようにします。
  • 使う順番(化粧水の前か後か)や朝・夜のどちらに使うかは、各アイテムの使用方法に従います。
  • 直射日光の当たる場所や、浴室など温度が上がる場所は避け、使ったあとはキャップをしっかり閉めます。

ここで注意!

  • 使用中に肌に異常が出たときは、使用を中止して皮膚科医に相談してください。
  • γ-リノレン酸は酸化しやすい脂肪酸です。においや色が変わったと感じたときは、使用を控えてください。

まとめ

  • γ-リノレン酸含有オイルは、オメガ6系の脂肪酸・γ-リノレン酸を含む植物油。美肌道ではボラージオイル(ルリジサ種子油)を配合しています
  • 全成分表示では「ルリジサ種子油」などの表示名称で探します。α-リノレン酸とは別の脂肪酸です
  • 酸化しやすい性質があるので、開封後は光と熱を避けて保管し、早めに使い切りましょう

りつこ

γ-リノレン酸、α-リノレン酸、リノール酸……名前がよく似ていて、ややこしいですよね。成分は名前の響きではなく、全成分表示で「何の植物の油か」を確かめるのがいちばん確実です。オイルは酸化しやすさまで知っておくと、保管の仕方にも迷いません♪【要確認6】

美肌道でγ-リノレン酸含有オイルを配合しているアイテム

美肌道は、美容皮膚科医が成分の選定・処方設計を行い、肌荒れを防ぐことをメインに考えた処方です。その中で、うるおいを与えて肌をすこやかに保つ成分としてボラージオイルを選び、油分になじむ性質を生かして、オイルとして、またクリームの油分として配合しています。シークレットオイル・ファーストでは、酸化しやすい性質に合わせて、トコフェロール(ビタミンE)と組み合わせています。

よくある質問

ボラージオイルとルリジサ種子油は同じ?

同じです。ルリジサ(英名:ボラージ)の種子から採れる油で、全成分表示では「ルリジサ種子油」と表示されます。「ボラージ油」「ボリジ油」と呼ばれることもあります。

月見草油とボラージオイルの違いは?

どちらもγ-リノレン酸を含む植物油ですが、原料の植物が違います。月見草油はメマツヨイグサ(アカバナ科)、ボラージオイルはルリジサ(ムラサキ科)の種子から採ります。

γ-リノレン酸含有オイルはどう保管する?

直射日光と高温を避け、使ったあとはキャップをしっかり閉めて保管します。酸化しやすい脂肪酸を含むため、開封後は早めに使い切りましょう。

初めて使うときに気をつけることは?

少量から使い、肌に異常が出たときは使用を中止して皮膚科医に相談してください。使う量や順番は、各アイテムの使用方法に従います。

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美肌道とは

美容皮膚科医が処方設計したドクターズコスメ『美肌道』。朽木律子が成分の選定・処方設計を行い、肌荒れを防ぐことをメインに考えた処方で、23の厳選美容成分をアイテムごとに配合しています。すべてのアイテムがパラベンフリーです。

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